熱い男を目指して

「熱さ」の魅力を探究する徒然なるブログです

「逃げる」というコマンド

  日本を一世風靡したドラゴンクエスト

  今、改めて思う事がある。

  それは、このゲームには、「逃げる」というコマンド(運の要素もあったが)があった事。


  子供は偏差値第一主義の教育と風潮、大人は縦割りの年功序列制と、成長している時代なのに、息の詰まる逃げ場の無い社会。

  そこに「冒険」という名の下に、ストーリーが存在し、当時は何気なく「逃げる」コマンドを使っていた。


「生きる」。そして、「ボスを倒す」という目的の為に、でも、堂々と存在するコマンド。
  現実社会になかなか挿入しずらい物だった。  

  世の中の少ないレールから外れる恐怖は、前例の無い、底無し沼に落ちるイメージが強かったから、「逃げる」というコマンドは深層心理に強く印象づけられた。


  目的を達成する為には「逃げる」はあっていい。
  ただ、使う時に大切な事がある。それは、現状(自分、相手、仲間、周囲の人、環境)を正確に分析し把握しておく事。そして、逃げる事に対して、先をイメージし目的を持つ事。最後にもう一度挑戦をする事。
  それがあれば、後向きな逃げでは無いので、必ず生まれるものがある。
  私が空手を始めた時、最も感じたのは、恐れて下がった時、これ以上ないくらい不利になるという事。相手からすれば、こんな楽な事は無いのです。