熱い男を目指して

「熱さ」の魅力を探究する徒然なるブログです

物事の本質

  元サッカー日本代表監督。イビチャオシム氏の記者会見の様子をドキュメンタリーで見た事がある。

 

  基本的に日本の記者は、他の競技を掛け持ちする記者が多く、しかも、見た目の数字が取れる回答を引き出すような質問をする。
でも、オシムの記者会見を見ると、全く別世界で、物凄い緊張感を感じた。
 

  空気を読めず、いつものように質問をした記者に対し、オシムは語りかけるように言う。その質問の意図、そして、内容の本質の原理を理解して発言しているのかを問われるのである。
  更に追い討ちをかけるように、記者として何を伝えたく質問しているのか、そもそも、貴方は記者としての価値があるのかまで、問われてしまうのである。
 

  生活として行っている仕事、そして、質問される側にもそれがある事、その為に、プレーヤーがどんな準備、考え、判断をしていたかを想像して質問しているのかを問われるのである。
   

  言葉にはとても大きなエネルギーがあり、その影響力を痛いほど理解しているから、それが出来るのだと思う。
 

  物事の本質は、多数の解釈によって幅が広がり、柔軟さを生み、新しい事を生む。
  しかし、コアには本質の理解を持ち続けなければならないと、改めて思う。